当社売上げの8割以上を占めているのが、自動車関連部品。主力製品は自動車の走行に欠かせないコントロールケーブルという製品です。創業当初より生産しているコントロールケーブルは国内各カーメーカーでも高いシェア誇るなど常に自動車産業の発展に貢献して参りました。運転席にいながら給油口やボンネットを開けられるのも、当社のケーブルがあってこそ。自動車のコントロールケーブルは人間の「腱」の役割を担っているのです。当社では、コントロールケーブル以外にも自動車トランスミッション用スプリングやばね技術を応用した各種機能部品など様々な分野に参入し着実に売り上げを伸ばしています。技術トレンドをいち早くキャッチアップしながら、商品に繋げていく。その繰り返しが当社の技術を支えています。今後も各分野の先端技術に携わりながら、研究開発から量産化まで幅広い領域で挑戦していきます。
技術・機能から生まれたニッパツフレックス製品当社の製品は自動車用部品、OA機器関連部品、医療健康機器部品と大きく3つの製品群に分かれます。
自動車関連部品シート、ブレーキ等の操作に使用されるケーブル、トランスミッション用ばね、ばね技術を用いたダンパー機構等を生産
自動車の進化とともにコントロールケーブルも進化し続けています。
新しい機能を持たせた樹脂製バックドアを補強するためのフレキシブルなケーブルは最近主流のケーブルです。また最近はシートアレンジにこだわったクルマが多く見られますが、そこにも欠かせないシート部品のひとつとしてコントロールケーブルがあります。
今までと機能性が変わらないコントロールケーブルも軽量化やコストパフォーマンスを生み出すために日々変わりつつある製品であるといえます。
ケーブルの性能向上はもとより品質信頼性をモットーに研究開発にも積極的に取り組んでおります。2020年には創立30周年を迎えるとともに親会社である日本発条株式会社よりばね事業の生産移管を受け新事業にも着手しており、ニッパツフレックスの製品は自動車部品を軸に幅広い分野で活躍しております。
- フードフューエルケーブル
自動車の給油口やボンネットを室内から開閉するために使用されるケーブルです。
荷重が低いため、細径、軽量化素材が使用されています。
- シートケーブル
自動車のシートリクライニング、ウオークイン等の操作をするためのケーブルです。
複数の入力箇所から力を伝達できる構造が採用されています。
- パーキングブレーキケーブル
手動のパーキングブレーキを室内から操作する入力荷重が大きいケーブルです。
重要保安部品に指定され、強度、信頼性等高い品質要求をクリアしています。
- トルクケーブル
パワーシート、ステアリングオートチルト等回転方向の力を伝達するためのケーブルです。
回転軸がズレを許容し、捻じれ角が小さいケーブルを生産しています。
- コイルスプリング
トルクコンバータに内蔵される部品として、エンジンの回転力を直接駆動力に伝達する時にショックを緩和するためのロックアップダンパー用スプリングです。
- ドライブシャフト用ブーツバンド
自動車の等速ジョイントに使用されるブーツを締め付けるためのステンレスバンドです。
撓みが小さい樹脂ブーツ等均一に締め付ける構造が採用されています。
OA機器・カーエレクトロニクス部品パソコンや自動車のコンソールボックスに使用されるロックヒンジを生産
OA機器、カーエレクトロニクス部品、薄板ばねを使用し、小さなスペースに適した「摩擦タイプ」と、線ばねを使用し、 大きな力を必要とするところに適した 「コイルばねタイプ」があり、無段階での角度調節とスムーズな操作ができるヒンジユニットです。
ご採用例
- ノートパソコン、自動車内に使用されるモニターの無段階角度調節
- 液晶モニター等の開閉時に特定の位置でトルクを変化させる機構
- 自動車室内のコンソールボックス開時の跳ね上げ機構
医療健康機器部品可動式跳ね上げ手すりの上下機構部品を生産
身体がご不自由の方のトイレの可動手すりに使用される部品を生産
手すりが上下、左右に動き、任意の位置で停止するため、車いすを使用した時の出入りをスムーズにすることができます。
【製品の特徴】
・操作力が軽い
・角度0~30°は自由落下、30~60°はフリーストップ、
60~90°は跳ね上がり